タケダ カズヒサ   TAKEDA KAZUHISA
  武田 和久
   所属   明治大学  政治経済学部
   職種   専任准教授
研究期間 2012/02~2014/02
研究課題 南米ラプラタ地域イエズス会布教区の先住民社会組織に関する歴史学的研究
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 日本学術振興会海外特別研究員研究助成
代表分担区分 研究代表者
概要 本研究の中心的課題は16・17世紀のおよそ200年にわたりスペイン帝国の政治・経済的なフロンティア(辺境)に位置づけられた南米ラプラタ地域(パラグアイ南東部、アルゼンチン北東部、ブラジル南部、ウルグアイ一帯)の歴史学的考察にある。同地域では18世紀にフロンティアという特性が失われ、帝国の植民地体制に抗するかたちでの地元特有の経済、社会、文化、言語状況の勃興(本研究ではこれを「脱フロンティア化」と定義)が見られた。本研究ではこの「脱フロンティア化」の過程を18世紀後半にみられたスペイン王権主導のブルボン改革などの地域外的な要因だけでなく、これらが始まる前の18世紀前半から地域の内部で展開していたイエズス会布教区からのグアラニー先住民たちの離散という地域内的な要因も十分に考慮して明らかにする。