オオグス エイゾウ   Ogusu Eizo
  大楠 栄三
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/03
形態種別 大学・研究所紀要
標題 小説の『非人称性』をめぐる考察―19世紀末スペイン文芸批評において―
執筆形態 単著
掲載誌名 言語・地域文化研究
巻・号・頁 (2),277-304頁
概要 フローベールやゾラが提唱した「非人称性の理論」の概念を,彼らの記述のみに倣って解釈してきた従来の研究に抗して,19世紀末スペイン作家の個々の視点から「作者の気質の表出」という対概念との関係において明確化すべく,クラリンを軸にパルド=バサン,バレーラ,アルタミラ,ペレス=ガルドスの文芸評論を分析した。そして,彼らの解釈に差異が生じた要因を,「現実の作者」とテクストの「語り手」とを区別する,すなわち「現実」と「虚構」の境界を見据える意識があるかないかに探った。
ISSN 1341-9587