ヤマグチ イクシ   Yamaguchi Ikushi
  山口 生史
   所属   明治大学  情報コミュニケーション学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/05
形態種別 学術雑誌
標題 動機づけのための組織公正理論と異文化間対人コミュニケーションの応用
執筆形態 単著
掲載誌名 文部科学省科学研究費補助金(平成15年度~平成16年度、基盤研究C2:研究課題番号15530410)報告書
巻・号・頁 1-81頁
概要 本研究では質問票による日米比較調査を行った (有効回答数1008、日本417、米国591)。重回帰分析の結果、以下の発見があった。(1) 米国人の場合は交換・約束組織コミュニケーション戦術が公正感を促進していたが、日本人の場合はその影響はなかった。(2)米国人の場合、自己主張価値観および自己責任価値観と動機づけの関係は、公正感に媒介されていた。(3)日本人の場合、ハード、交換・約束、および合理的組織コミュニケーション戦術と動機づけの関係は、公正感にモデレートされており、米国人の場合は、ハードおよび合理的組織コミュニケーション戦術と動機づけの関係は、公正感に媒介されていた。(4)日本人の場合、交換・約束組織コミュニケーション戦術により動機づけが促進されていたが、米国人の場合は、その影響は見られなかった。(5)公正感に関しては、組織コミュニケーション戦術を利用したときは公正感を日本人よりも米国人の方が強く感じていた。動機づけに関しては、文化にかかわらず、ハード組織コミュニケーション戦術により動機づけが減じ、公正感により動機づけが促進されていた。