ヤマシタ ヒロシ   Yamashita Hiroshi
  山下 洋史
   所属   明治大学  商学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/06
形態種別 その他
標題 合意形成の脆弱性と手段の目的化
執筆形態 共著(筆頭者)
掲載誌名 文部科学省オープンリサーチセンター整備事業「クォリティ志向型人材育成とスマート・ビジネス・コラボレーション」研究プロジェクト2008年度HRQ/TMQサブプロジェクト研究論文集
巻・号・頁 403-411頁
著者・共著者 山下 洋史,村山 賢哉,鄭 年皓,松丸 正延
概要 本研究では、組織における合意形成のプロセスを、手続きの合理性・結論の合理性・問題の重要性の視点、および目標(目的)と手段の視点から検討していくことにする。そこで、まず筆者らの上記先行研究で提示した、合意形成における「手続きの合理性」と「結論の合理性」、「手段の目的化」の視点、およびSCMにおける「合意形成の脆弱性」の概念を紹介する。その上で、こうした合意形成の脆弱性が、SCMのみならず広く組織一般で見受けられ、合意形成されたはずの目標(目的)に反する行動が水面下で展開(消極的抵抗)されるところに、日本の組織の一つの特徴があることを示唆する。さらに、日本の組織における「合意形成の脆弱性」の要因について検討し、複数の目標に対応した複数の手段の間に生じる不整合が、せっかく形成されたはずの合意を脆弱なものにしているという「合意形成の脆弱化フレームワーク」を提示する。