キシ マキコ   KISHI MAKIKO
  岸 磨貴子
   所属   明治大学  国際日本学部
   職種   専任教授
発表年月日 2016/09/18
発表テーマ 思考活動における児童の相互作用に関する談話分析
会議名 日本教育工学会第32回全国大会
主催者 日本
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 大阪大学
発表者・共同発表者 三宅貴久子
概要 本研究では,小学校6年生の問題解決の学習活動において,児童が新しい考えを創出
するプロセスについて談話分析をもとに明らかにする.本研究で対象とするのは,思考力育成を重視し先進的な取り組みをしている関西大学初等部で行われた社会科における問題解決の実践である.教師が意図的に編成した児童のペア同士が,どのように相互に足場をかけながら新しい考えを創出するようになったのかを明らかにする.児童の談話は全て IC レコーダに記録した後,文字化し,質的に分析した.その結果,問題解決場面で使用している計画シートを媒介として児童らはさまざまな思考プロセスの存在や自分の考え以外の考えの可能性に気づき,考え方を多面的な視点で捉えようとしていた.また,教師が問題解決に関する考えの違う者同士を意図的ペアとして編成することによって,談話のプロセスにおいて,疑問や葛藤が起こり,それを解決するプロセスの中で自己の考え方を見直し,新しい考えにつながっていった.