ババ サユリ   BABA SAYURI
  馬場 小百合
   所属   明治大学  国際日本学部
   職種   特任講師
研究期間 2019/04/01~2024/03/31
研究課題 国際協働による東アジア古典学の次世代展開──文字世界のフロンティアを視点として
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(A)
研究機関 東京大学
研究者・共同研究者 齋藤 希史,道坂 昭廣,金沢 英之,徳盛 誠,田村 隆,馬場 小百合
概要 本研究は、漢字文の読み書きを軸として中国大陸・朝鮮半島・日本列島・インドシナ半島北部などに形成された「東アジア古典世界」について、文字による読み書きの世界が生成する局面もしくは境界すなわち「文字世界のフロンティア」に視点をおき、文字世界の構造と生成のメカニズムを明らかにする「東アジア古典学」をを国際協働によって推進し、また、次世代への継承のための研究拠点形成として、研究方法のセミナーやワークショップを継続的に開催し、関連文献やデータの整備を行なった。今年度は前年度に引き続き新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、それぞれが所属する大学でも対応に追われ、セミナーやワークショップ開催の中止を余儀なくされたが、その中でもオンラインでの研究会開催を開始し、①最新の成果を研究方法の実践へと結びつけるセミナーや次世代研究者の発表と討議を中心としたワークショップ等を総計3回開催、②それにもとづいた論文・著書の発刊、③日本の漢字文を学ぶための英語教材のドラフト作成の継続によって、困難な状況の中で研究の足固めを行なった。②については、研究代表者の著書が英語と中国語に翻訳されたこと(盛浩偉譯『「漢文脈」在近代 : 中國清末與日本明治重疊的文學圈』群學出版(台湾)、Ross King(ed.), Christina Laffin(ed.),Kanbunmyaku : The Literary Sinitic Context and the Birth of Modern Japanese Language and Literature,Brill)など、本科研の成果が広く国外に発信され、関心を呼んだ。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H00528