ヤマザキ キヨヒロ   YAMAZAKI KIYOHIRO
  山崎 喜代宏
   所属   明治大学  商学部
   職種   専任准教授
研究期間 2021/04/01~2026/03/31
研究課題 連続的な価値次元転換メカニズムの解明
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(C)
研究機関 東北大学
研究者・共同研究者 山崎 喜代宏
概要 本研究は、連続的に価値次元転換が起きるメカニズムの論理を解明するために、研究方法として仮説構築のための探索的な事例分析を採用する。事例分析を通して、繰り返して価値次元の転換を実行できる開発プロセスや製品戦略、組織能力について考察する。既存企業が連続的に価値転換を行うメカニズムを解明することで、コモディティ化に苦しむ企業に対して、理論的・実践的貢献をしたい。 当該年度は、先行研究の検討を行い、その過程で本研究の理論的位置づけを明確化し、概念モデルの提示することを目的として研究活動を行った。先行研究のレビューでは、近年経営学領域でその重要性が議論されているExplorationとExploitation、両利きの経営の先行研究にフォーカスを当てた。 この領域での先行研究レビューにより、ExplorationとExploitationの定義とそのトレードオフに対する理解・前提が研究者により異なることが分かり、それが原因となりその定義が曖昧になる。したがって、概念の定義にはコンティンジェンシーな要因があり、研究対象に応じた定義づけが必要であるため、分析レベルや研究対象を明確化した上で、議論を進めていくことの重要性を確認した。 その上で、ExplorationとExploitationを離散選択モデルではなく、連続体モデルとして捉え、その変遷性に着目して、動態的な概念モデルを提示することとした。こうすることで、片利きから両利き、また両利きから片利きへと変化するプロセスを段階的に捉えられることができ、より詳細な変化の機微を掴むことができると考えられる。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K01625