サハラ テツヤ
Sahara Tetsuya
佐原 徹哉 所属 明治大学 政治経済学部 職種 専任教授 |
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研究期間 | 2000~2003 |
研究課題 | 東欧・中央ユーラシアの近代とネイション |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(A) |
科研費研究課題番号 | 12301020 |
キーワード | 近代, 民族, エスニシティ, ネイション, 東欧, 中央ユーラシア, 国民 |
代表分担区分 | 研究分担者 |
代表者 | 林 忠行 |
概要 | 本研究は、東欧および中央ユーラシアにおける近代とネイションをめぐる歴史と歴史意識を新しい視角から再検討すること、体制転換後の当該地域の歴史学を、とくに民族史の叙述に注目して再検討すること、さらにそれらとの関連を意識しながら現在におけるさまざまな民族紛争にも光を当てることを研究対象とした。 研究代表と分担者は上記の問題設定に沿って、それぞれの個人研究を進めるのと並行して、それぞれの研究対象地域を専門とする他の研究者、とくに若手研究者を主とする研究会を組織し、可能な限り多くの事例研究を蓄積することを目指した。より高度な今後の理論研究にこの研究が貢献するためには何よりも、研究メンバーの専門の範囲を超えて、事例研究の積み上げが欠かせないからである。またこうした共同研究に若手研究者を加えること、それらの若手研究者に本研究で収集される資料および北海道大学スラブ研究センターの既存の資料を利用する機会を与えることで、本研究の目的に沿った方向で若手研究者の研究を支援することにもつとめた。 定例研究報告会が5回、外国人研究者を招聘した国際シンポと公開シンポがそれぞれ1回ずつ開催され、そこでの報告は報告集として刊行された。多くの報告は構築主義的な視角からの事例研究であったが、その内容は多様で、いくつかの報告は構築主義そのものに再検討を迫るものでもあった。また、連邦国家解体後に現れた新興国家の公式史学などには顕著な本質主義の傾向が見られることも確認された。 |