イシマル ヨシロウ   ISHIMARU YOSHIRO
  石丸 喜朗
   所属   明治大学  農学部
   職種   専任教授
研究期間 2008~2009
研究課題 酸味受容体候補の生理機能の検証と食品科学的応用に向けた分子基盤の解明
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 若手研究(B)
科研費研究課題番号 20780089
キーワード 味神経応答解析, 遺伝子破壊マウス, TRPチャネル, 味覚受容体, カルシウムイメージング解析, 酸味, シグナル伝達
代表分担区分 研究代表者
代表者 石丸 喜朗
概要 ヒト酸味受容体に関しては、カルシウムイメージング法を用いた機能解析において、クエン酸など酸味物質投与に対してオフ応答を示す機能的なPKD1L3のN末端細胞外領域とPKD2L1の全長領域を同定した。N末端細胞外領域がヒト由来でそれ以降はマウス由来のキメラPKD1L3を、ヒトPKD2L1と共にHEK293細胞に発現させた場合、クエン酸など酸味物質投与に対してオフ応答を示し、また、酸味を甘味に変える味覚修飾物質クルクリゴ果実抽出物存在下でも酸刺激に対する応答が観察された。この実験結果からクルクリゴの酸味抑制機構としては、PKD1L3のN末端細胞外領域以外の領域に対して作用するか、あるいは、味覚受容体レベルではなく、味細胞や神経レベルで抑制される可能性が考えられる。