サハラ テツヤ   Sahara Tetsuya
  佐原 徹哉
   所属   明治大学  政治経済学部
   職種   専任教授
研究期間 2010/04~2014/03
研究課題 第一次世界戦争と東部欧州周縁地域:新たな「ヨーロッパ危険地帯」の歴史的起源研究
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(B)
科研費研究課題番号 22320150
キーワード 動員体制, テロリズム, 経済統制, 民族紛争, オスマン帝国, コーカサス, バルカン半島, 民族主義, 戦争犯罪, 国際テロリズム, 戦時動員, バルカン戦争, 国際研究者交流, 第一次世界大戦, 総力戦, 民族浄化
代表分担区分 研究代表者
代表者 佐原 徹哉
概要 本研究で得られた主な知見は、以下の通りである。東部欧州辺境地域における第一次世界大戦は、歴史認識の点からも実態からも、1912年のバルカン戦争の延長であった。総力戦体制の構築と社会経済システムの変質は、1912年に始まったが、西欧諸国と比較してその完成は遅れ、総動員態勢の整備は不完全なままに終わった。その歪みが戦後の議会制民主主義への速やかな移行を阻害し、民政への軍の介入が一般化し、1920年代には何れの国々も権威主義体制へと移行することになった。研究の結果、戦争中に活動を活発化させた国際テロ組織が戦後の政治体制の権威主義化に大きな影響を与えたことが判明し、新たな研究課題に浮上した。