キシ マキコ
KISHI MAKIKO
岸 磨貴子 所属 明治大学 国際日本学部 職種 専任教授 |
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研究期間 | 2015/04~2016/03 |
研究課題 | 高等教育における自律的学習を促す学習環境デザイン —状況的学習論に基づいた新しい情報教育— |
実施形態 | 個人研究 |
研究委託元等の名称 | 明治大学 |
研究種目名 | 個人研究費助成 |
キーワード | 高等教育,情報教育 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
概要 | 本研究では、高等教育において学生がが自律的な学習を経験する新しい情報教育を状況的学習論の観点から提案することを目的とする。 高等教育において、学生は自律的学習者であることが求められる。「自律的学習者」とは自己評価、自己分析ができ、自分で目標設定をし、必要な学習環境を整え、必要があれば自分で必要な情報や助けを求めることができる学習者である(Oxford 2003)。 現在、高等教育では、学生の自律的学習をめざして、学生の学びの動機付けや学習習慣の形成の取り組みを行っており、その事例として、初年次教育やアクティブラーニング(Moocsや反転学習を含)がある。しかしながら、授業で教えられたからといって自律的学習者になるわけではない。大切なことは、自律的学習者として振るまえる(学習)環境を高等教育の中に埋め込むことである。 本研究ではそのための学習環境として、情報教育の実践に着目する。状況的学習論に基づいた新しい情報教育には、Oxford (2003)が示す自律的な学習者を養うための活動モデル(1.Technical 2.Psycological 3.Sociocultural 4. Political-criticalの4つの視点)が含まれる。これらの4つの視点が埋め込まれた実践において学生らは、高校までに習慣づけられた受動的学習者からどのように自律的学習者となっていくかについて、質的なアプローチで明らかにする。従来の情報機器活用のための技術や知識を教える情報教育を見直し、情報活用を学習環境に埋め込み、学習者が自律的に学び、発達することを実現する新しい情報教育を提案する。 参考:Oxford, L. R. (2003). Toward a more systematic model of L2 learner autonomy. In D. Palfreyman & R. C. Smith (Eds.), Learner Autonomy Across Cultures: Language Education Perspectives. New York: Palgrave Macmimllan. |