タカヤマ ユウジ   TAKAYAMA Yuji
  髙山 裕二
   所属   明治大学  政治経済学部
   職種   専任教授
研究期間 2010~2011
研究課題 トクヴィル社会理論の再構築-19世紀前半の英仏における「二重の貧困」の研究
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 若手研究(B)
科研費研究課題番号 22730415
キーワード 19世紀, 精神病, 貧困問題, 個人主義, 社会学理論・学説史, 文化・社会意識, トクヴィル, ロマン主義, 政治思想史
代表者 高山 裕二
概要 本研究は、19世紀フランスの思想家アレクシ・ド・トクヴィルの社会理論を再構築することを目指した。19世紀ヨーロッパ、特にイギリスやフランスの産業化は、物質的貧困(いわゆる「ポーペリズム」)とともに、新しい種類の貧困をもたらした。トクヴィルは時にこれを「精神的貧困」と呼び、自由への脅威とみなした。本研究では、トクヴィルが、主にこの新しい種類の貧困をめぐって社会理論を構築したこと、そしてそれは同時代のフランスのロマン主義作家、例えばヴィクトル・ユゴーやオノレ・ド・バルザックの社会分析と多くの共通点を持つものであることを明らかにした。