キシ マキコ
KISHI MAKIKO
岸 磨貴子 所属 明治大学 国際日本学部 職種 専任教授 |
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研究期間 | 2023/04~2024/04 |
研究課題 | 共生社会構築に向けたアートベース研究 |
実施形態 | 個人研究 |
研究種目名 | 2023年度特定個人研究費 |
研究機関 | 明治大学 |
キーワード | アートベース・リサーチ 多文化共生 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
研究者・共同研究者 | 本研究では、共生社会構築を目的としてアートベース研究(Art Based Research:以下 ABR)の実践的研究を行い、多文化共生・異文化間教育におけるABRの意義と可能性および課題について明らかにする。現在、社会科学においてパフォーマティブな研究が着目されている。実践でも研究でも多様性が重視される中、研究する人/される人、知識を伝達する/されるの二元論的関係を超えて、共同的に知を構築する研究アプローチについて議論が行われている。本研究では、その具体的な方法としてABRに着目し、次の3つの研究を行う。第一に、ABRの文献研究である。Patricia Leavy (編集) のHandbook of Art Based Researchの翻訳本を出版し、その内容をもとに、定期的にオンラインで研究会を設けて研究者および実践者らとアートベース研究の可能性と課題を明らかにする。次に、アートベース研究の実践である。2023年度から新設する「共生と学びのデザイン論」の内容は、ABRと非常に親和性がある。学生一人ひとりが考える多様性、インクルーシブ、ダイバーシティ、共生、文化といった概念についてアート手法を用いて表現し、対話的に知を構築する。その際に写真や映像に加えて、3D、AR、VRなど最新の技術も用いる。また、ABRを行う国内外の実践を視察する。これらの具体的な実践を通してアートベース研究の学術的、実践的意義を確認していく。最後に国内外の学会での研究発表と議論である。国内外の学会での発表は、本学の学会出張旅費を用いて行う。 |