タカヤマ ユウジ   TAKAYAMA Yuji
  髙山 裕二
   所属   明治大学  政治経済学部
   職種   専任教授
研究期間 2015/04~2018/03
研究課題 ポスト革命期フランスにおける「行政の専制」の生成とその構造の思想史的研究
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 若手研究(B)
科研費研究課題番号 15K16988
キーワード フランス第二帝政, ポピュリズム, サン=シモン主義, ミシュレ, ルイ=ナポレオン, 市民宗教, クレディ・モビリエ, デモクラシー, 第二帝政, ミシェル・シュヴァリエ, ナポレオン3世, 経済保守, トクヴィル, 行政の専制, ボナパルティズム, 専制
代表者 高山 裕二
概要 本研究は、民主主義諸国に生じる専制としての「行政の専制」の構造を理論と実例の両面から分析した。具体的には、フランス第二帝政下で書かれたアレクシ・ド・トクヴィルの『アンシャン・レジームと革命』(1856年)とその草稿を分析するとともに、ナポレオン3世の政策とその理念を考察した。 その成果として、民主的な権力の集中が生じるのは、政治制度(大統領制)や行政組織(官僚制)と同時に、あるいはそれ以上に、経済状況とその政策によるところが大きいことを明らかにした。特に、それが従来言われてきたような財政出動型ではなく(あるいはそれと両立するかたちで)経済自由型になりうることを理論的・実証的に解明した。