イトウ ナオキ
Ito Naoki
伊藤 直樹 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
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研究期間 | 2017/04~2018/03 |
研究課題 | 学生相談活動の発展に寄与する要因についての研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究種目名 | 研究成果公開促進費(学術図書) |
科研費研究課題番号 | 17HP5200 |
科研費分類 | 臨床心理学 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 伊藤直樹 |
概要 | 本書の目的は,学生相談活動の発展と学生の利用促進について,国内外の多くの文献をレビューし,それらの先行研究の蓄積に基づきながら,実験的手法,調査的手法,実践的手法を組み合わせた研究を行うことによって信頼性の高い知見を得ること,学生相談機関を相互に比較することにより,組織としての学生相談活動の発展の特徴を明らかにすること,さらに,最近の情報化社会の急速な進展を踏まえた上で学生相談機関の利用促進のための知見を得ることにより,学生相談活動の発展に寄与する要因を解明し,日本の学生相談研究の充実に貢献することにある。 上記の目的のために,本書は,学生相談活動の「発展」を研究の対象として取り上げ,①学生相談機関の利用を促進するためにはどのような方法が効果的か,②学生相談機関の相談体制の発展に寄与する要因は何か,③学生相談機関の情報化社会への対応の現状および課題はどのようなものか,の3点を中心にまとめられている。 これらの研究により,学生相談活動の発展のための重要な取り組みとして,学生の相談ニーズの把握と大学コミュニティのアセスメント,活動初期からの積極的な広報活動,そして,学生が持つ学生相談に対するイメージを考慮した広報活動を行うことが重要であることを指摘している。さらに,学生相談活動の発展のために必要となる今後の研究上の課題について提示している。 |