イケヤ ノブユキ   IKEYA NOBUYUKI
  池谷 信之
   所属   明治大学研究・知財戦略機構・農場  研究・知財戦略機構
   職種   特任教授
研究期間 2016/04~2019/03
研究課題 神津島産黒曜石が示す後期旧石器時代初頭の海洋適応と現生人類の行動能力
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(C)
科研費研究課題番号 16K03165
キーワード 愛鷹山麓, 後期旧石器時代, 現生人類の行動能力, 海上渡航, 海洋適応, 黒潮, 神津島産黒曜石, 往復航海, 台形様石器, 黒曜石原産地推定, 蛍光X線分析, 石斧, 蛍光X線分析, 現生人類
代表者 池谷 信之
概要 旧石器時代における神津島産黒曜石供給の実態解明は、人類学や考古学の分野で国際的な関心が高まりつつある旧人から新人への交代劇や、現生人類特有の行動能力に関する議論に具体的論拠を提供する。長距離の海峡横断、特に往復航海は現生人類の「計画的行動能力」や「技術革新能力」と密接に関わることから、神津島産黒曜石の存在はその行動能力を具体的に論じるうえで欠かせない材料となろう。前期・中期旧石器とされてきた石器群のほとんどが資料的価値を失ったことにより、現生人類は4万年前以降に、列島を囲む海峡のどこかを渡航して列島に到達したと考えられるようになった。神津島産黒曜石は彼らの渡航技術と海洋適応を担保する。