トミザワ テツヤ
TOMIZAWA TETSUYA
富澤 徹弥 所属 明治大学 理工学部 職種 専任准教授 |
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受賞年月 | 2012/06 |
国内外別 | 国内 |
授与機関名 | 一般社団法人 日本免震構造協会 |
受賞学術賞名 | 第13回日本免震構造協会賞 技術賞(特別賞) |
タイトル | 阿佐ヶ谷「知粋館」 |
受賞者(グループ) | 髙橋治,富澤徹弥,須原淳二,黒澤到,露木保男 |
受賞区分 | 国内学会・会議・シンポジウム等の賞 |
概要 | 近年、地震に対する備えとして免震構造や制震構造が広く普及されつつあるが、従来までの免震システムは主に水平方向の地震動に対してのみ有効なものであった。その理由として、建物の損傷は上下動よりも水平動による影響が大きいと考えられてきたことが挙げられる。しかしながら、近年では全国的な地震観測網の整備と観測センサーの精度向上に伴い、上下動についてもこれまで考えられてきたよりも影響が大きいことが明らかとなってきている。特に、遠方の海溝型地震に比べて、内陸の直下型地震では水平動と同時に大きな上下動も起こる恐れがあり、実際に2008年の岩手・宮城内陸地震では4000Gal近い上下動が観測されている。
本技術は、水平上下方向を同時に免震化する3次元免震システムを考案し、実際の建物に適用したものである。3次元免震システムは従来、床や機器免震の分野で開発され、コンピュータ室などで部分的に適用されているが、建物全体の3次元免震は世界で初めての技術である。 |