ミゾベ ヤスオ
MIZOBE Yasuo
溝辺 泰雄 所属 明治大学 国際日本学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/03 |
形態種別 | 翻訳 |
標題 | 第二次世界大戦期のビルマ戦線に出征したローデシア・アフリカ人ライフル部隊(現ジンバブウェ)のアフリカ人兵士からの手紙: 全文訳(1/2) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 明治大学国際日本学研究 |
巻・号・頁 | 6(1),235-256頁 |
概要 | 本稿は、第二次世界大戦(以下、第二次大戦)終盤の1944年から45年にかけて、イギリス領南ローデシア(現ジンバブウェ)からイギリス軍の一員としてビルマ戦線に派遣されたローデシア・アフリカ人ライフル部隊(Rhodesia African Rifles)のアフリカ人兵士が、銃後の家族や友人宛に書き記したとされる書簡集 の一部の翻訳である。現在ジンバブウェ国立公文書館(ハラレ) に所蔵されている本書簡集には、英文で2,000から6,000語程度の手紙が5通収録されている。5通の手紙にはそれぞれ、1944年11月25日(第1書簡)、1945年1月26日(第2書簡)、同年4月11日(第3書簡)、同年6月14日(第4書簡)、そして、同年9月12日(第5書簡)の日付が付されており、兵士たちが南ローデシアを離れてから、東アフリカ、インド洋等を経由してビルマ戦線へ向かう過程で遭遇したさまざまなエピソードや戦地での経験などが記されている。第1書簡及び第2書簡には、移動中及び訓練キャンプ付近で遭遇した現地の人々の生活が、率直な感想を織り交ぜながら紹介されており、南ローデシア出身のアフリカ人兵士たちの世界観や異文化に対する眼差しの一部が窺える内容となっている。第3書簡以降には、ビルマ戦線において戦った日本軍及び日本人兵士に関する記述も多数あり、戦時下の南ローデシア植民地における「日本」及び「日本軍」に関する視点の一端を示す貴重な史料といえる。 |