モロイ ユウイチ
MOROI YUICHI
師井 勇一 所属 明治大学 国際日本学部 職種 客員講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/05 |
形態種別 | 翻訳 |
標題 | 『アメリカ民主主義の精神――マックス・ウェーバーの政治文化分析』 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 法律文化社 |
著者・共著者 | Stephen Kalberg, Professor of Sociology at Boston University |
概要 | 「自由」や「権利」といった概念は、一見、「公共」や「公共の福祉」と相容れない、ともすれば、対立的なものとして理解されることが、とりわけ日本では、おおくないだろうか。たしかに、欲望の解放としての(何をしてもいい)自由は、公共の福祉に反するものも含まれるであろうし、個人の権利にしても、「公共」が国家によって占有・支配されるならば、対立概念となりうる。しかし、個の自律にもとづいた規範創造的自由や市民によってつくられる「公共」を考えた時、「自由」や「権利」はむしろ、「公共」の下支えとなることに気づく。すなわち、近代的個の生み出す規範創造的自由が、個人をして公共事に関わらせ、市民自らがつくりだす公共の福祉を通じて、市民社会が形成されていくのである。本書は、そうした市民社会の形成過程をアメリカの政治文化の伝統に見出し、マックス・ウェーバーの政治文化分析を援用し、アメリカ社会における個人と公共のつながりを解明している。 |