スズキ タケト
SUZUKI Taketo
鈴木 健人 所属 明治大学 情報コミュニケーション学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/04 |
形態種別 | その他 |
標題 | 「ジョージ・F・ケナンの対ソ連邦「封じ込め」構想および同構想が冷戦初期におけるアメリカ合衆国外交に与えた影響に関する史的研究」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学習院大学 博士論文 |
概要 | ケナンの「封じ込め」構想は、ソ連邦を権力政治の意味における大国として把握し、それを前提としてドイツを中心とする西欧の政治経済復興をうながすことにより、同国の影響力拡大を食い止めようとするものであった。同時にアメリカは強力な軍事力保持することにより、援助対象国に安心感を与える ことも重要であった。しかし、「封じ込め」の手段は多様であるべきであり、軍事力にのみ多く依存することは却って危険であった。対ソ戦が勃発してもあくまで政治的交渉によって事態を収拾すべきであった。核兵器は、「封じ込め」の手段として軍事的な要素が著しく肥大化したものであり、それを中心にした国家戦略を立案するより、原子力の国際管理についてソ連と交渉すべきであった。このようなケナンの構想は、第二次世界大戦後のアメリカ外交に、ウィルソン主義に加えて権力の論理を導入したのである。(400字詰原稿用紙に換算して約750枚)。 |