ニシカワ シンイチ   Nishikawa Shin-ichi
  西川 伸一
   所属   明治大学  政治経済学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/09
形態種別 大学・研究所紀要
標題 「決算制度」見直しの流れは定着するか─参院改革との関連で考える─
執筆形態 単著
掲載誌名 明治大学政治経済研究所『政経論叢』
巻・号・頁 73(1・2),57-109頁
概要 わが国では決算の結果が予算に影響を及ぼさない、そしてそれをだれも不思議に思わない事態が続いてきた。惰性的な財政支出に歯止めがかからないのは、このような決算軽視にも一因があるのではないか。本稿では、決算から予算へのフィードバック回路としての「決算制度」の確立を主張する。
 具体的には、①現行の決算制度がなぜ決算軽視をもたらし、決算を「点」化してきたかを指摘する。②この状況を意識した参議院が、「参議院改革」の一環として決算制度の改革にいかに取り組んできたかを振り返る。③その成果として、この2年で決算制度のあり方には著しい改善がみられる。とりわけ、参院の方針である決算の早期提出が実現されれば、政府内意思決定過程は大きな変容を迫られることになる。これを検討する。