スズキ タケト
SUZUKI Taketo
鈴木 健人 所属 明治大学 情報コミュニケーション学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/07 |
形態種別 | 大学・研究所紀要 |
標題 | 「ジョージ・ケナンの『封じ込め』構想と対ソ戦争目的の設定―政策企画本部第38号文書を中心に―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『広島国際研究』広島市立大学国際学部紀要 |
巻・号・頁 | 7,55-80頁 |
概要 | 1948年以降、アメリカの統合参謀本部は対ソ連作戦計画の立案を本格化させたが、明確な戦争目的が定められていなかったため、国務省政策企画本部のケナンがソ連に対する戦争目的を立案した。ケナンは、民主主義国家としてアメリカは戦時になると敵国の無条件降伏を求めるだけになってしまうとし、むしろクラウゼヴィッツ的な政治の手段としての戦争という視点から戦争目的を設定した。そして、ソ連に対しては政治的に交渉された政治的解決を図るのが良いと主張し、米ソ戦をできるだけ限定化させることを構想した。だが軍部によって、戦争を拡大し、第三次世界大戦を戦うための作戦計画立案に利用されることになってしまった。(特定研究「アメリカ合衆国の核戦略の成立過程を歴史的に解明する研究 1945-1954」などにより収集した一次史料に基づく政治史的研究) |