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            トヨカワ コウイチ
            Toyokawa Koichi
           豊川 浩一 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授  | 
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| 言語種別 | 日本語 | 
| 発行・発表の年月 | 2017/09 | 
| 形態種別 | 翻訳 | 
| 査読 | 査読あり | 
| 標題 | 「翻訳・解説 P.A.クロートフ ピョートル一世の軍事改革」 | 
| 執筆形態 | 単著 | 
| 掲載誌名 | 『駿台史学』 | 
| 掲載区分 | 国内 | 
| 出版社・発行元 | 駿台史学会 | 
| 巻・号・頁 | (161号),63-80頁 | 
| 総ページ数 | null | 
| 概要 | ピョートル大帝の軍事改革の意義を多角的に捉えようとするものである。ピョートルの治世期、ロシアは軍事面での成功から帝国建設へと向かうことが可能になった。陸軍と海軍の建設がその梃子の役割を果たした。しかし、ピョートルが即位した当時のロシアは経済的には必ずしも豊かはでなく、国家の近代化のために様々な努力がなされなければならなかった。とくに軍事改革に向けて新たな方策がとられたのである。
 その際、従来ロシアの後進性として指摘されてきた私的所有権の未発達、ならびに農奴制の存在が大いに役だつことになった。前者はロシアに存在したバックダイナ天然資源の開発を促し、後者は人的資源の確保の上で重要なものとなった。 ピョートルによって改革された軍隊はスウェーデンとの北方戦争によって試されることになった。同時代の人々はその成功を、陸軍ではなく、海軍艦隊オ活躍、およびそれに基づくサンクト・ペテルブルクの発展に見ている。この海軍艦隊の創設に当たっては、それが十分に計画さっれ、ロシアの外交政策の天気アと完全に合致するものであった。この成功により、ロシアはヨーロッパ最大規模の海軍力を備えた強国になった。  |