ミウラ タロウ
MIURA Taro
三浦 太郎 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/07 |
形態種別 | 書籍掲載論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 有山崧の図書館思想:図書館の機能・制度を中心に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 相関図書館学方法論研究会編『図書館の社会的機能と役割』(シリーズ<図書館・文化・社会>第5巻) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 松籟社 |
巻・号・頁 | 91-125頁 |
概要 | 有山崧は、図書館を近代社会に必須の機関として位置づけ、大衆向けの知識資料を提供する役割をその基本的機能として捉えた。1950年代には資料提供と読書教育を並行的に推進しようとしたが、1960年の安保闘争を受けて「インフォメーション・サービス機関」としての図書館の役割を再考し、その比重を資料提供重視へと転換していった。図書館制度は、第一線図書館たる市立図書館、第二線図書館たる県立図書館を中心に日本全国の図書館を機能的に結びつける構想であった。当初、有山は第二線図書館をその中核に位置づけたが、やがて民衆との結びつきへの意識が強まるとともに、第一線図書館を中心視するようになった。こうした考えは「中小レポート」成立の下地を形成し、その後の日本における図書館理解へとつながっていった。 |