クロサワ ムツミ   KUROSAWA Mutsumi
  黒澤 睦
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2012/01
形態種別 判例研究・判例解説
招待論文 招待あり
標題 採尿手続をめぐる一連の捜査過程の違法を理由に証拠能力を否定した事例 〔東京地決平23・3・15判時2114号140頁〕
執筆形態 単著
掲載誌名 速報判例解説(TKCローライブラリー)
掲載区分国内
出版社・発行元 TKC
巻・号・頁 (刑事訴訟法No.80),1-4頁
概要 東京地決平23・3・15判時2114号140頁の判例評釈。事案の特徴は,任意採尿手続自体が違法であることである。任意採尿の限界に関して「自己の意思」に基づく承諾は実質的に理解すべきであり,令状の発付を当然の前提とした内容の説得は許されない。任意採尿の強制と強制採尿は被侵害利益が異なり,問題の所在は令状審査システムの無視して無許可の強制採尿を説得の手段として利用している点である。本決定は,違法性判断にあたり,分析的手法ではなく,一体的手法をとったものである。