フルヤマ ユウギ
Furuyama Yugi
古山 夕城 所属 明治大学 文学部 職種 専任准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/02 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | アルカイック期クレタにおける文字の社会的機能 ―私的銘文の数量的考証― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿台史学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 駿台史学会 |
巻・号・頁 | 162,1-36頁 |
著者・共著者 | 古山夕城 |
概要 | 本論文では、数量的分析的方法によって、アルカイック期クレタの私的銘文が前7世紀と前6世紀後半~前5世紀前半の2つのピークをもって出現し、前半では祭礼空間に多く存在したが、後半には祭礼空間から姿を消し、ほぼ生活の空間のみに少数かつ貧弱になり、法碑文が聖別空間では支配的な文字表象となることを明らかにした。この状況は社会の文字表現に対する消極的態度を裏付けるとともに、公的分野での高度なリテラシーの展開を示唆し、地域間・社会階層間に文字利用のギャップが浮かび上がるが、それを補うものとして、識字エリートによる代行、とくに碑文の「読み上げ」の重要性を指摘した。 |