ミウラ タロウ
MIURA Taro
三浦 太郎 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/04 |
形態種別 | 書籍掲載論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 江戸時代における西洋図書館の知識について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 相関図書館学方法論研究会編『社会的媒体としての図書・図書館』(シリーズ「図書館・文化・社会」第7巻) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 松籟社 |
巻・号・頁 | 71-108頁 |
著者・共著者 | 三浦太郎 |
概要 | 江戸時代に日本で西洋理解に用いられたのは、主に辞書と地理書であった。外国語辞書では、鎖国前の『羅葡日辞典』に西洋の図書館が「経蔵」として紹介されたことをはじめ、江戸の『波留麻和解』、長崎の『ドゥーフ・ハルマ』など、知識人たちに知られた蘭日辞書において、図書館に「書庫」「書物を集め置く処」といった訳語が当てられた。幕府の主導で翻訳された百科事典『厚生新編』の記述も、こうした簡素な内容であった。いっぽう、『訂正増訳采覧異言』などの世界地理書には、各国の王立・国立図書館やアカデミーの図書館などの規模や利用に関して、より具体的な記述が見られた。唐本地理書には西洋の公開図書館も紹介されており、その後の明治時代における図書館の制度化へとつながる知識の土壌を形成した。 |