ツジ ユウイチロウ
TSUJI YUICHIRO
辻 雄一郎 所属 明治大学 法学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 司法審査の正統性と裁判官の法解釈ーLoper判決を素材にして |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 法律論叢 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 97(2・3),53-97頁 |
総ページ数 | 45 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | シェブロン判決のシェブロン法理とは、定義に争いはあるが、第1ステップで、議会制定法の文言が曖昧であるかを問い、第2ステップで文言が曖昧であれば行政機関の法解釈が合理的であれば裁判所はそれに従うというものである。ローパー判決は、行政機関の法解釈に必ず裁判所が縛られるとシェブロン法理を狭く捉えた。合衆国憲法上、そしてMarbury v. Madison判決によって、裁判所は行政機関から独立して法を解釈するのだから、行政機関の法解釈に裁判所が拘束されるのはおかしいとローパー判決は説明した。
2024年ローパー判決で、合衆国最高裁の裁判官の多数派は、シェブロン判決が行政手続法に矛盾しており、民主的な正統性が低い行政機関に対して過度の尊重を義務づけていると判断した。これだけみれば大きな転換点かもしれない。 しかし、シェブロン法理がテクスチャリストに過度に大事に甘やかされ、その後、手に負えなくなったので用いなくなり、最終的に捨て去ったと見れば、それほど大きな転換点とも思えない。シェブロン法理が法解釈の伝統的な手法をひとまとめにしたセットだとすれば、そのセットをほどいて、もう一度、組み直したのがローパー判決なのかもしれない。 |
researchmap用URL | https://meiji.repo.nii.ac.jp/records/2000958 |