ワキモト リュウタロウ
WAKIMOTO Ryutaro
脇本 竜太郎 所属 明治大学 情報コミュニケーション学部 職種 専任准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 大学・研究所紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 存在論的恐怖が達成事象の主観的時間的距離に及ぼす影響:自己高揚と一貫性希求の比較検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 情報コミュニケーション学研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 18,131-144頁 |
著者・共著者 | 脇本 竜太郎 |
概要 | 存在脅威管理理論に基づく研究は,存在論的恐怖の顕現化が自己高揚を動機づけることを示してきた。一方,近年の研究は,存在論的恐怖により自己概念の一貫性希求が生じることを示している。本研究では,両者が相反する状況で存在論的恐怖がいずれを動機づけるのかを,学業領域の成功と失敗の主観的時間的距離を指標として検討した。実験1では,存在論的恐怖が顕現化する状況で,自尊感情が高い者は失敗の,自尊感情が低い者は成功の主観的時間的距離がより遠くなることが示された。実験2では学業の自己価値随伴性が高く学業自尊感情の低い者で,存在論的恐怖が成功の主観的時間的距離をより遠くするという結果が得られた。一方,学業領域の随伴性と学業自尊感情の双方が低い者は,存在論的恐怖について考えると成功の主観的時間的距離が近くなるという結果が得られた。本研究の結果は,自己高揚よりも一貫性希求が優先される場合があることを示している。 |