オオグス エイゾウ
Ogusu Eizo
大楠 栄三 所属 明治大学 法学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1996/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | クラリンの『現実のイリュージョン』とは何か?(第一部)―ガルドスとの対話から― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Hispanica |
巻・号・頁 | (40),135-148頁 |
概要 | 1880年代のクラリンが希求した「現実のイリュージョン」が,世紀末スペインの属した文学史的コンテクストの中でまとう両義性――ガルドスによれば「現実」は,オリジナル対コピーという二項対立モデルにおけるオリジナル(スペインの歴史的現実社会)を指し,他方,オルテガによるなら,現実世界から独立して自律する言語空間を意味することになる――を指摘し,両者が美的関心を寄せた「典型的なるモノ/ありえそうなモノ」,「社会の総体/個人」,「視覚的な出来事/人間の内面」,「大衆的読者/少数エリート」を尺度に「イリュージョン」の実体を探ることによって,クラリンの審美的位置づけを明確にすることを提案した。 |
ISSN | 0910-7789 |