タケナカ カツヒサ
TAKEANAKA Katsuhisa
竹中 克久 所属 明治大学 情報コミュニケーション学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 組織文化研究における批判的経営研究(CMS)の可能性――組織文化の「負」の側面の分析に向けて |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 現代社会学理論研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 11,107-119頁 |
概要 | 本稿は、批判的経営研究(Critical Management Studies[CMS])を、組織文化研究のオルタナティブとして正当に位置づける試みである。組織文化概念については、E.H.シャインにより、理論の科学化・精緻化が進められ、その後、組織シンボリズムのG.モーガンや、組織美学のP.ガリアルディらによる批判を経て、組織文化は組織成員によるシンボルの多様な解釈の対象として位置づけられた。
このような組織文化に対して懐疑的なアプローチをとるのが本稿で詳述するCMSの立場である。M.アルベッソンを嚆矢とするCMSは、権力者によって文化が強制的に組織成員にすり込まれることによって、自らの組織文化を当然視し、神格化し、果てにはその組織文化に強く依存するメンバーである文化中毒者(cultural dopes)を産み出す危険性を指摘する。昨今、組織による不祥事の原因に組織文化があることが指摘される場合が多いが、CMSを除く既存の組織文化研究では組織文化の「負」の側面についてアプローチできないことを本稿において明らかにする。 |