ナガイ ヨシヒサ
Nagai Yoshihisa
永井 善久 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 大学・研究所紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「暗夜行路」完成後の〈志賀直哉〉―メディアとしての〝小説の神様”― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『明治大学人文科学研究所紀要』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明治大学人文科学研究所 |
巻・号・頁 | (78),39-49頁 |
概要 | 従来あまり研究されてこなかった「暗夜行路」完成後の〈志賀直哉〉の文学場における威信について、同時代評をもとに分析した。古美術鑑賞と息子とのスキー行楽を綴った私小説「早春の旅」(1941年)が、迫りくる対米英蘭戦の緊張の中で絶賛されたこと、弟子である尾崎一雄の芥川賞受賞(1937年)が志賀の威信を高めるのに寄与したこと、日中戦争で重病にかかり、傷痍軍人となった直井潔が小説を発表するに際して志賀の威信(象徴資本)が備給されたことなどを指摘した。 |