クロサワ ムツミ   KUROSAWA Mutsumi
  黒澤 睦
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/11
形態種別 大学・研究所紀要
標題 明治初期の告訴権・親告罪――刑事実体法における関連諸規定の概観
執筆形態 単著
掲載誌名 富大経済論集(片岡宏一郎教授退職記念号)
掲載区分国内
出版社・発行元 富山大学経済学部
巻・号・頁 52(2),297-324頁
概要 明治初期の刑事実体法における告訴権・親告罪における研究ノート。仮刑律にも親告罪が存在していた(父祖之奉養ヲ欠条)。新律綱領・改定律例や修正・特別法にも比較的多くの親告罪があった。その文言(親ラ告ルヲ待テ。乃坐ス。)が親告罪の語源である。承告不理条項により告訴等の受理義務が定められていた。旧刑法にも多くの親告罪があるが,統一的原理は考慮されていない。この時代の共通点として,誣告処罰規定があること,首服規定と親告罪の結び付きがないこと,親族相盗が親告罪ではないことがある。
ISSN 0286-3642