オオグス エイゾウ   Ogusu Eizo
  大楠 栄三
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/12
形態種別 翻訳
標題 『ウリョーアの館』
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 現代企画室
巻・号・頁 1-366頁
総ページ数 366
概要 エミリア・パルド=バサン Emilia Pardo Bazán (1851-1921)というスペインを代表する女性作家の代表作の邦訳。
1851年,ガリシア地方ア・コルーニャの貴族の家に生まれる。読書と多岐にわたる(クラウゼ主義者などとの)交際をとおし,ほとんど独学で教養を身につけ,17歳で結婚後に創作とジャーナリズム活動を始める。1879年に初小説『パスクアル・ロペス:ある医学生の自伝』を刊行。女工場労働者をヒロインにした『煽動者』(1883),代表作とされる『ウリョーアの館』(1886)とその続編『母なる自然』(1887),スキャンダラスだと非難を浴びた『日射病:愛の物語』(1889),「新しい女」を描いた『独身男の手記』(1896),絵画小説ともいえる『幻想』(1905)といった長編のほか,膨大な数の短編を残した。また,パリで知己を得た作家たち(エドモンド・ゴンクール,ゾラ,ドーデなど)との交流と見聞をもとに,「パルド=バサン女伯爵」という社会的身分への気兼ねもなく,自然主義をはじめとする新しい文学潮流のスペインへの紹介に努めた。そして独自の視点から,フェミニズム問題,キューバ独立戦争,スペインの再生,「黒い伝説」について論じた。さらに,月刊誌の発刊や女性向けの叢書の刊行など啓蒙活動にも励んだ。女性で初めて,マドリード・アテネオの会員,公教育美術省の委員,マドリード祖国の友・経済協会の会員などに選出され,1916年にはマドリード大学教授に任命される。今日,その小説は各国語に翻訳されているが,邦訳は短編6編のみである。
ISBN 978-4773816198
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