イワサキ ヤスナガ
IWASAKI YASUNAGA
岩崎 泰永 所属 明治大学 農学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/11 |
形態種別 | その他 |
標題 | 土壌を培地としたトマトの循環型灌水施肥システムにおける排液イオン組成の変動 |
執筆形態 | その他 |
掲載誌名 | 園芸学会雑誌 |
出版社・発行元 | 園芸学会 |
巻・号・頁 | 68(6),1161-1169頁 |
著者・共著者 | 岩崎 泰永, 佐々木 丈夫, 千葉 佳朗, 三枝 正彦 |
概要 | 本実験の目的は, イオン交換能などの緩衝作用を持つ資材として土壌を培地に用いることが, 培養液循環利用における培養液組成やpHの変動に及ぼす影響を明らかにすることである.「土壌を培地とした循環型灌水施肥システム(以下土壌システム)」においてトマト品種'ハウス桃太郎'を定植後, 約5カ月間栽培した.回収タンク内培養液のpH, EC, イオン組成の変動とトマトの生育, 収量を「循環型ロックウールシステム(以下ロックウールシステム)」の場合と比較検討した.得られた結果は以下の通りであった.1. 回収タンク内培養液のpHの変動幅が土壌システムではロックウールシステムよりも小さかった.2. 回収タンク内培養液の組成は土壌システムの方がロックウールシステムよりも安定していた.ロックウールシステムでは, 定植後89&acd;126日にK^+, NO_3^-, H_2PO_4^-の濃度が減少, Na^+とSO_4^<2->の濃度が増加し, 組成の変動がみられた.3. 生理障害の発生は両システムともにみられなかった.4. ロックウールシステムではトマトの茎径が太く, 草勢が強かった.総収量はロックウールシステムで多かったが, 可販果収量は両システム間に有意な差はなかった.従って, 可販果率は土壌システムの方が高くなった.5. 土壌システムは回収タンク内培養液の組成やpHの変動が小さく, ロックウールシステムよりもトマトの安定生産に適していると考えられた. |
DOI | 10.2503/jjshs.68.1161 |
ISSN | 0013-7626 |
NAID | 110001816341 |
PermalinkURL | http://ci.nii.ac.jp/naid/110001816341 |