コニシ トモヨ
KONISHI Tomoyo
小西 知世 所属 明治大学 法学部 職種 専任准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/08 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「医療安全とプロフェッション──民事法の立場から──」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本医事法学会(編)『年報医事法学』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本評論社 |
巻・号・頁 | (26),163-171頁 |
総ページ数 | 9 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 小西知世 |
概要 | 本稿は,2010年11月に開催された日本医事法学会40周年記念大会での報告をまとめたものである。プロフェッショナルである医師が医療行為を実施する際,当該行為が内包する危険性・不確実性という特質を認識し,かつまた当該行為の対象である人体の生体反応の多様性を考慮しながら,個別具体的な患者に対して個別具体的に適用していくことが求められる。それゆえに,それぞれの診療行為には――なかんずく診断法や治療法採択の適否などには――専門性を背景とした一定の裁量が認められることになる。このいわば医師の行為の核にある“裁量”の妥当性――敷衍すれば,プロフェッショナルの裁量に対する法的責任――が問われた場合,その判断基準――具体的には注意義務――をどのように設定するかが問題となる。本稿は当該問題につき主に裁判例の判断枠組に注目し,その論理構造を検討したものである。 |