ヤマシタ ヒロシ
Yamashita Hiroshi
山下 洋史 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/04 |
形態種別 | その他 |
標題 | 富山県におけるローカル鉄道路線の果たす役割と「鉄道利用志向性」 ―富山地方鉄道の事例研究― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 明治大学社会科学研究所「総合研究」(企業のサステナビリティ戦略とビジネス・クォリティ)2012年度研究成果報告集 |
巻・号・頁 | 27-38頁 |
概要 | 本研究では、他県とは異なる展開を見せる富山県のローカル鉄道路線に焦点を当て、これらの路線が存続する要因と地域において果たす役割を、筆者が2012年5月と8月に行った現地調査を基に検討している。まず「地方」における鉄道の果たす役割をマイレール意識の面から検討し、こうしたマイレール意識を高める取り組みの事例として富山県の黒部市における鉄道利用の促進事業(くろワン事業;くろべワンコインプロジェクト)を紹介している。その上で、富山県におけるローカル鉄道路線の現状を概観することにより、鉄道を身近な交通手段として認識している富山県民の「鉄道利用志向性」を指摘している。次に、「地方」にありながら100kmを超える路線を有する富山地方鉄道の優位性と劣位性を検討することにより、富山地方鉄道が自身の劣位性(特に、富山⇔滑川・魚津・黒部の運賃と所要時間面での劣位性)を放置しながらも、存続している要因について考察することにより、①富山市内の交通、②県東部の都市部の交通、③宇奈月温泉・黒部渓谷・立山連峰の観光の側面から、富山地方鉄道の果たす役割の大きさを指摘している。 |