ヤマシタ ヒロシ
Yamashita Hiroshi
山下 洋史 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/02 |
形態種別 | その他 |
標題 | 飲食店のブランド名における地理的コンセプトの外部化戦略に関する研究 |
執筆形態 | 共著(筆頭者) |
掲載誌名 | 明治大学「経営品質科学研究所」2016年度研究成果報告論文集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明治大学「経営品質科学研究所」 |
巻・号・頁 | 13-26頁 |
総ページ数 | null |
著者・共著者 | 権 善喜,石川 幸千代 |
概要 | 本研究では、「本店所在地名のリブランディング効果」と同様の効果が「ご当地グルメ」にも生まれ、全国から多くの人々を「ご当地」に引き寄せるパワー(集客力)となるが、その地域にご当地グルメの飲食店が集積するため、同様のメニュー(ご当地グルメ)で多くの飲食店が激しい競争を余儀なくされる上に、同様のメニューであるだけに他店との差別化が難しくなるという問題点を指摘している。その際、共同研究者の石川が手がけた「おたる政寿司」銀座店・新宿店,「三陸大船渡まるしち」銀座店,「那須高原の食卓なすの屋」銀座店の成功事例を基に、地域外の有名食材や有名料理を「説得力」のあるコンセプトで提供する戦略の有効性を示唆し、こうした戦略を「飲食店のブランド名における地理的コンセプトの外部化戦略」として位置づける研究視座を提示している。その上で、ご当地グルメに代表される地域特有のメニューを前面に押し出した戦略は、地域の外部からの集客力を高めるとともに、その地域の観光振興に寄与し、「地理的コンセプトの外部化戦略」は、地域の内部において他店との差別化とメニューの個性化に寄与するという対比の研究視座を提示している。これにより、前者は地域の外部者をターゲットとした場合に、また後者は地域の内部者をターゲットとした場合に、それぞれ有効性を発揮することを指摘している。さらに、後者の戦略が、その地域にはない本場の食材と本格的なメニューを提供することで、その地域の飲食店で提供されるメニューに多様性を注入する役割を果たすという視点を提示している。 |