タカセ ユウジ
TAKASE Yuji
高瀬 由嗣 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 可視性の概念に基づくロールシャッハ人間運動反応の内容分析の意味 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 包括システムによる日本ロールシャッハ学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 包括システムによる日本ロールシャッハ学会 |
巻・号・頁 | 20(1),49-61頁 |
概要 | 本研究は,他者への同一化の程度と関連すると考えられる可視性という概念を取り上げ,それに基づく人間運動反応(M)の内容分析の意味を検討した。可視性分析と称されるこの方法では,Mは身体の運動(顕在型),心の活動(精神活動型),および身体と心の活動の複合(複合型)という観点から分析された。分析の有効性は,この方法が多様な精神病理群を弁別しうるか否かという点から検討された。さらに,同一化の程度と思考過程の問題との関係に焦点を当てるため,特殊スコア(Exner, 2003)を用いた相関分析が実施された。結果はそれぞれの反応型に与えられた解釈仮説を強力に支持した。したがって,可視性分析は精神病理のアセスメントに有効であると考えられた。この分析法に含まれる意味を,同一化の質や程度という点から考察した。 |
ISSN | 1343-9154 |