タカセ ユウジ   TAKASE Yuji
  高瀬 由嗣
   所属   明治大学  文学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/03
形態種別 大学・研究所紀要
査読 査読あり
標題 精神病理アセスメントにおけるロールシャッハ相互自律性(MOA)尺度の有効性
執筆形態 単著
掲載誌名 明治大学心理社会学研究
掲載区分国内
出版社・発行元 明治大学
巻・号・頁 (12),47-59頁
著者・共著者 高瀬由嗣
概要 本研究は,精神病理のアセスメントにおけるロールシャッハ相互自律性(MOA)尺度(Urist, 1977)の有効性を検討した。サンプルは49名の不安障害患者,43名の統合失調症患者,20名の境界性パーソナリティ障害患者,および161名の非患者で構成された。境界性パーソナリティ障害群および統合失調症群は,他群に比べ,病理的な傾向を反映するMOA得点が有意に高かった。不安障害群には,回避的あるいは依存的な対人行動様式が示唆される,MOAの中間レベルに分類されるプロトコルが多く出現した。MOAは,対人相互作用の内的表象(すなわち対象関係)という側面から,諸種の精神病理群間における有意差を検出した。これらの結果の意味するところについて,精神病理アセスメントにおけるMOAの有効性という観点から議論した。
ISSN 1884-4618
PermalinkURL https://meiji.repo.nii.ac.jp/records/4689