オオグス エイゾウ
Ogusu Eizo
大楠 栄三 所属 明治大学 法学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 大学・研究所紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「新旧世代の関係――ペレス=ガルドスとバリェ=インクラン」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 「明治大学人文科学研究所紀要」 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明治大学人文科学研究所 |
巻・号・頁 | (88),71-94頁 |
総ページ数 | 24 |
概要 | 本稿では,〈1868年世代 vs 98年世代〉という新旧世代間の対立構図の実態解明を目的に,第一に,20世紀初頭のスペインにおいて文壇の重鎮ペレス=ガルドス(Benito Pérez Galdós,1843-1920)が,バリェ=インクラン(Ramón del Valle Inclán,1866-1936)を含む若い作家たちに,どういうまなざしを向けていたのか。これを,〈98年世代〉が創刊しガルドスに執筆を依頼した週刊誌「エレクトラ」(1901年3月16日)と「スペインの魂」(1903年11月8日)の巻頭言の分析によって明らかにする。次に,〈98年世代〉を審美的にリードした作家バリェは,前の世代のトップに君臨していたガルドスをいかなる目で見ていたのかを,彼のガルドスへの私信とジャーナリズムでの発言をもとに考察。その結果,後世の作家やメディアが,これら二つの世代を紋切り型の対立構図に仕立て上げた実像を描き出した。 |