オオグス エイゾウ   Ogusu Eizo
  大楠 栄三
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任教授
言語種別 スペイン語
発行・発表の年月 2024/07
形態種別 書籍掲載論文
標題 En torno a la primera obra traducida al japonés de Emilia Pardo Bazán.
執筆形態 単著
掲載誌名 La crítica literaria en el siglo XIX (eds. Marisa Sotelo Vázquez, Blanca Ripoll Sintes y Ana González Tornero)
掲載区分国外
出版社・発行元 Edicions de la Universitat de Barcelona
巻・号・頁 491-506頁
著者・共著者 Eizo Ogusu
概要 Freire López (2005)による,スペインを代表する作家エミリア・パルド=バサン(1851-1921)の初邦訳作品についての指摘を起点に,まず第一に,本邦訳に関する書誌的情報――25才の堀口大學(1892-1981)が,1917年12月,パルド=バサン全集第17巻(Cuentos sacro-profanos)を原典として邦訳し,「三田文学」第9巻第2号(1918年2月)に掲載――を明らかにした。そこから,スペイン語に熟達しておらず,フランス現代詩にしか関心のなかった若き大學が,なぜ初めてスペイン文学の,それもパルド=バサンの短篇邦訳に手を付けたのか,他方,「全集」に掲載されていた短篇36作から,なぜ「基督の渇」«La sed de Cristo»を選んだのか,これらの疑問を引き出した。そして,堀口家が第1次大戦下,スペインの首都マドリードで果たした役割と,当時の大學が1917年10月にこうむった挫折をもとに主観的な解釈を提示した。
ISBN 978-84-9168-415-2