イトウ タカアキ
ITO Takaaki
伊藤 貴昭 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 学習方略としての他者説明と自己説明が科学的説明文の読解に与える影響 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 読書科学 |
巻・号・頁 | 51,107-118頁 |
概要 | 説明文読解時に,学習者に説明させることが,文章に対する理解度を向上させるという研究がある。なかでも「自己説明」は,多くの研究者によって取り上げられその効果が示されてきた。しかし,「自己説明」のように「自分自身に向かって説明する」という状況は,通常の説明状況から比較して不自然さが含まれている。そこで,本研究では説明の聞き手が「自己」であるか,あるいは「他者」であるかによって,その説明内容,学習効果に違いが見られるかを検討した。その結果,他者へ向けた説明が自己説明よりも効果的であることが示された。また,説明内容の分析から,自己説明では「よくわからない」という状況にとどまってしまうこと,他者への説明ではそれを乗り越えた説明が生成できることが明らかとなった。 |