イトウ ナオキ
Ito Naoki
伊藤 直樹 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 学生相談機関の類型化及び発展に寄与する要因に関する研究 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 心理臨床学研究 |
巻・号・頁 | 32(4),461-471頁 |
概要 | 本研究は,日本の学生相談機関を類型化してとらえること,類型別に活動の発展に寄与する要因を明らかにすること,これらにより,学生相談機関の活動の充実に資する示唆を得ることを目的として行われた。全国の729大学の学生相談機関を対象に質問紙調査を実施し,356大学から回答を得て(48.9%),そのうちの268の学生相談機関を分析の対象とした。質問項目の因子分析の結果,「大学の取り組み」「大学の沿革」「カウンセラーの考えと相談活動の一致性」「組織的自律性」「発展」「時代的変化」の6因子が得られた。これらの因子をもとに学生相談機関規定尺度を構成した。下位尺度の得点によりクラスター分析を行ったところ,5クラスターが得られた。クラスターごとに学生相談機関の特徴を分析し,「活動条件未整備型」「組織未整備型」「活動指針不一致型」「大学消極型」「活動条件充実型」の5類型を抽出した。類型別に学生相談機関の発展に寄与する要因と重視する活動を分析した。本研究により,多様な学生相談機関を類型化してとらえる共通する枠組みが提示された。 |
ISSN | 0289-1921 |