イトウ ナオキ
Ito Naoki
伊藤 直樹 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 日本およびアメリカにおける学生相談の発展経緯の比較検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学生相談研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本学生相談学会 |
巻・号・頁 | 37(2),130-141頁 |
概要 | 本研究は、日本とアメリカの学生相談の発展の歴史について比較研究したものである。文献研究の結果、日本とアメリカの共通点として、1)大学内において教育の一環としての位置づけを確保する努力を続けてきたこと、2)歴史的、社会的な状況の影響を受けながら発展してきたこと、3)近年では、相談件数の増加や相談内容の多様化、複雑化といった状況に対応しながら、さらには、費用対効果や説明責任といった面でも対応を求められていることが見出された。一方、相違点としては、1)アメリカでは国家的な後押しが学生相談の発展の主たる要因であったが、日本ではそれが十分ではなかったこと、2)学生運動に対して、アメリカでは学生と大学が協働する組織を作るという解決方法が試みられたが、日本では、学生課と学生相談機関の役割分担といった形やグループ・アプローチの導入という形で解決が模索されたことが見出された。これらの知見に基づき、日本の学生相談の今後の課題について検討を加えた。 |