ニシカワ カズタカ   NISHIKAWA KAZUTAKA
  西川 和孝
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/03
形態種別 学術雑誌
招待論文 招待あり
標題 18世紀末の雲南省普洱府漫撒における会館建立と茶園開発―石屏漢人移民の活動を中心として―
執筆形態 単著
掲載誌名 周縁の文化交渉学シリーズ1 『東アジアの茶飲文化と茶業』
掲載区分国内
出版社・発行元 関西大学文化交渉学教育研究拠点(ICIS)
巻・号・頁 147-162頁
著者・共著者 西川 和孝
概要 メコン川東岸に位置する普洱茶の産地、雲南省西双版納傣族自治州猛臘県易武郷及び漫臘郷一帯では、18世紀末以降漢人移民の経済活動が活発化するに伴い、周辺地域への茶園の拡大が起こった。 このきっかけとなったのが、清朝政府が雍正年間に行なった直轄地化である。これ以降、石屏漢人の入植が進んだ。そして、その一方で、茶山管理の責任を負わされた倚邦土把総曹氏と易武土把総伍氏は貢茶献納の負担に苦しみ、当地で茶園を営む石屏漢人移民の協力を必要とするようになったのである。そこで、両土司が出資する形で漫撒に石屏会館が建設され、「漫撒新建石屏会館記」が立てられた。寄付者として両者の名を刻んだ同碑文は、この地を訪れる石屏漢人に彼らの入植の正当性を示し、この地域への移住を促し、茶園開発を後押しする要因の一つとなった。
NAID 120005685561
PermalinkURL http://ci.nii.ac.jp/naid/120005685561