イワサキ ヤスナガ
IWASAKI YASUNAGA
岩崎 泰永 所属 明治大学 農学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007 |
形態種別 | その他 |
標題 | 無機銀を含有する水溶性ガラスの病害抑制効果 |
執筆形態 | その他 |
掲載誌名 | 宮城県農業・園芸総合研究所研究報告 |
出版社・発行元 | 宮城県農業・園芸総合研究所 |
巻・号・頁 | (77),1-9頁 |
著者・共著者 | 関根 崇行, 岩崎 泰永, 山本 則幸, 太田 喜章 |
概要 | 無機銀を水溶性のガラスに含有させた資材(銀ガラス)を作製し,その病害抑制効果を検討した。銀ガラスは,その組成や粒径を変化させることにより銀イオンの溶出性が異なってくるのが特徴である。本試験においては,13組成の銀ガラスを作製し,銀イオンの溶出性の最も高いものから順に銀ガラスA~Mとした。銀イオン溶出性の高い銀ガラスほど,トマト青枯病抑制効果が高かったが,同時に薬害程度も高いものとなった。高い青枯病抑制効果を有するが薬害の発生が認められた銀ガラスGと,薬害の発生は見られなかったが,本病に対する抑制効果がやや劣った銀ガラスMについて,その処理方法,銀ガラスの粒径について検討した。その結果,粒径0.3mm未満の銀ガラスGを1.0%(銀ガラス重量/土壌容積)の割合で,不織布に包んでトマト株元に処理したところ,青枯病に対して高い抑制効果を示し,薬害も観察されなかった。本試験はポットレベルの試験であることから,今後圃場レベルでの検討を行う必要があるが,銀ガラスによるトマト青枯病防除の可能性が示唆された。また,銀ガラスはハクサイ根こぶ病,イチゴ萎黄病及びうどんこ病に対しても抑制効果が認められたことから,今後も銀ガラス組成や処理方法の改良を行っていくことで,幅広い殺菌スペクトルを有する殺菌剤の開発が期待できる。 |
ISSN | 1347-2232 |
NAID | 40015603317 |
PermalinkURL | http://id.ndl.go.jp/bib/8910620 |
researchmap用URL | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010893057 |