オノ ユミエ
ONO YUMIE
小野 弓絵 所属 明治大学 理工学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/02 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | インターネット依存傾向と相関する安静時脳機能的結合指標の抽出 |
執筆形態 | 共著(筆頭者以外) |
掲載誌名 | 生体医工学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本生体医工学会 |
巻・号・頁 | 55(1) |
総ページ数 | null |
著者・共著者 | 伊澤 俊, 刀川 賢太, 小野 弓絵, 小林 浩, 栗城 眞也, 石山 敦士 |
概要 | インターネット依存症の早期発見を可能とする新たな診断手法の提案を目的とし,依存の傾向にある被験者を対象とした静止時の脳機能解析を行った.インターネット依存度テストの点数が正常範囲(70点以下)である20代男性40名を対象とし,静止状態fMRI 信号の計測を7分30秒間行った.同時に,状態・特性不安テスト,Barratt Impulsiveness Scale (BIS)テスト,Beck Deppression Inventory (BDI)テストも行った.Automated Anatomical Labeling (AAL)により定義される116の脳領域から任意に2つの領域を抽出した脳領域ペアの全組み合わせについて,測定したfMRI信号の機能的結合を解析し,各種テストの点数との相関関係を算出した.海馬(右)と中心前回(左)など複数の脳部位ペアの機能的結合度が,インターネット依存度テストの点数と強い負の相関を示した.またその中には,他のテストの点数とは有意な相関を示さず,インターネット依存度テストの点数のみに特異的に相関を示す脳部位ペアもあった.以上より,インターネット依存症が重症化する前の段階において,機能的結合が弱まる脳部位ペアを探索できる可能性が示唆された.今後は,重度の依存症患者を対象に同様の解析を実施し,本研究の解析結果の妥当性を検討していきたい. |