ミウラ タロウ
MIURA Taro
三浦 太郎 所属 明治大学 文学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/07 |
形態種別 | 書籍掲載論文 |
標題 | 占領下日本における図書館法制定過程 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 今まど子・高山正也編著『現代日本の図書館構想―戦後改革とその展開―』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 勉誠出版 |
巻・号・頁 | 249-270頁 |
概要 | 図書館法の制定過程では、1949年末から最終的な図書館法案上程に関わったネルソンを除き、CIE図書館担当官たちが強力な指導力を発揮した形跡はない。むしろ、法案作成を主導的に進めたのは、戦前から図書館法の制定に向けて構想を温めていた日本の図書館界の人びとであった。義務設置や強力な国庫補助が規定されなかったことについて、図書館法制定直後は館界から批判されたが、当時の国内財政状況からすればやむをえなかったと考えるのが妥当と思われる。図書館法制定過程において米側からの一貫した働きかけのもとに無料公開の理念が実現し、これが現代にも引き継がれていることはとりわけ大きな意義である点などを考察した。 |