イマムラ テツヤ
IMAMURA TETSUYA
今村 哲也 所属 明治大学 情報コミュニケーション学部 職種 専任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 我が国における著作権者不明等の場合の裁定制度の現状とその課題について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本知財学会誌 |
出版社・発行元 | 白桃書房・一般社団法人日本知財学会 |
巻・号・頁 | 11(1),58-77頁 |
概要 | 近年,著作権者の身元または所在の確認が困難または不可能な状態にある著作権で保護されている作品の利用が各国で問題となっている。こうした作品は国際的に「孤児著作物」と呼ばれている。本稿では,まず,孤児著作物問題に関して,国内外のデータを分析し,アーカイヴ事業におけるこの問題の深刻さを確認するとともに,権利の保護期間延長は問題を確実に悪化させるので,仮に延長を行う場合,何らかの法的手当てが必要とした。次に,我が国の著作権者不明の場合の裁定制度の運用状況を紹介し,同制度が一般的な案件に関する権利処理スキームとして適切に機能しているか,また,大量の権利処理を伴う事業を実施する目的との関係で合理的制度なのかを分析した。後者に関しては,公益性の高い一定のアーカイヴ事業に関しては,「相当な努力」の有無を判断する場合に当該作品の公表時からの期間も考慮に入れることで,事実上の要件緩和を図るべきことを提案した。 |